2024年7月24日に、うなぎ弁当などを食べた130名が食中毒の症状を発症しました。
黄色ブドウ球菌が原因のようです。
黄色ブドウ球菌とはどんな食中毒なのでしょう?
食中毒の危険や対策などについて、調べてみました!
黄色ブドウ球菌の原因
- あらゆる食品が原因となりますが、特におにぎり・弁当・サンドイッチ・ケーキなどの素手で扱う「手づくり食品」。
- ほとんどの場合、調理する人の”手”を介して食品が菌に汚染されることが多いです。
- 人や動物の傷口(特に化膿しているもの)をはじめ、手指・鼻・のど・耳・皮ふなどに広く生息。健康な人の20〜30%が保菌していると言われています。
怪我をしている手や手荒れしている状態で素手での調理が危険のようですね。
怪我をしている時や手荒れをしている時は手袋を使いましょう。
また、ラップを使うのも有効だそうです!
黄色ブドウ球菌食中毒の症状
潜伏期間が比較的短く、食後30分~6 時間程度で、悪心、嘔吐、下痢などの症状がみられます。黄色ブドウ球菌による食中毒では悪心・嘔吐は必発症状で、嘔吐回数は摂食した毒素量により異なります。
通常、24時間以内に改善し、特別な治療は不要とされていますが、脱水症状や血圧の低下、脈拍微弱などを伴った症状により重症化する場合もあります。
引用元:町田予防衛生研究所
早い段階で症状が出てくるのが特徴のようです。
特別な治療は不要といえど、悪心、嘔吐、下痢はとても辛いと思います。
罹らないようにしないといけませんね!
黄色ブドウ球菌の対策
具体的には次の3つのポイントが重要です。
①「手洗い、消毒、手袋の着用を実施する」
食材に黄色ブドウ球菌の付着を防ぐには手洗い、アルコールによる消毒が効果的です。また、手や指に傷がある際に使い捨ての手袋(ビニール、樹脂性等)を使用することで菌の付着を防ぐことができます。
手洗いやその後の消毒が正しくできているかを確認するためには、手指の拭き取り検査がおすすめです。②食材を適切な温度で管理する
黄色ブドウ球菌は10℃以下の環境においてほとんど増殖できないといわれています。食材は出しっぱなしにせず、10℃以下の冷蔵庫等でしっかりと保管しましょう。
③「調理時に十分な加熱をする」
最も重要なのは黄色ブドウ球菌を付着させないことですが、調理時に加熱が不十分な場合、その菌が増殖し、毒素を産生する可能性もあるため食材の中心温度75℃で1分以上の加熱を忘れずに実施しましょう。
引用元:町田予防衛生研究所
夏場に多い食中毒
夏場に多い食中毒について触れていきたいと思います。
腸管出血性大腸菌(7・8月)
- 主な原因食品:加熱不足の牛肉やそれらに2時汚染された食品、浅漬け、井戸水、サラダなど
- 発病までの期間:3〜5日
- 主な症状:下痢(出血性を含む)、腹痛、発熱、嘔吐
黄色ブドウ球菌(7・8月)
- 主な原因食品:素手で不適切に取り扱った食品(手指の化膿創などから汚染)など
- 発病までの期間:平均3時間
- 主な症状:吐き気、嘔吐、腹痛(下痢)
サルモネラ菌(7・8・9月)
- 主な原因食品:卵、またはその加工品、食肉調理品(特に鶏肉)など
- 発病までの期間:8〜48時間(菌種により異なる)
- 主な症状:悪心、腹痛、下痢、おう吐、発熱
腸炎ビブリオ(8・9月)
- 主な原因食品:魚介類(刺身、寿司、魚介加工品)とその二次汚染された食品など
- 発病までの期間:12時間前後
- 主な症状:腹痛、激しい下痢、吐き気、おう吐、発熱
セレウス菌(7・8・9・10月)
- 主な原因食品:チャーハン、ピラフなどの焼飯類や、焼きそばやスパゲッティなどの麺類
- 発病までの期間:おう吐型:30分~5時間・下痢型:6~15時間
- 主な症状:おう吐型は黄色ブドウ球菌食中毒に類似・下痢型はウエルシュ菌食中毒に類似
引用元:町田予防衛生研究所
細菌性食中毒を予防する3原則
「つけない」「増やさない」「やっつける」
そもそも食材には多くの細菌等が付いていることを前提として、購入、保存、調理する必要があります。
当然ながら細菌等は目で見ることはできません。
お肉の場合、もともと動物には体表面や消化器官にしか微生物は存在しませんが、加工される過程で我々が食用とする筋肉部も細菌などに汚染されることがあるのです。
購入・保存時は細菌等を増やさないようにすること。
そして、調理時は表面だけでなくしっかりと内部まで加熱して食べるようにしてください。
また、一見きれいに見える野菜にも表面に汚れなどが付いている可能性もあるため、調理前には流水での洗浄が必要です。」
手洗いや衛生的な調理器具を使うことも重要だそうです。
また、お弁当に食材を詰めるときは、よく冷ましてから詰めることも重要だそうです。
また、テイクアウトした商品は常温で保存するのも危険だそうなので、早く食べるようにしましょう!
まとめ
私たちの身近に潜んでいる食中毒。
正しい方法で正しく調理し、安心安全に生活しましょう!
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