皆様は怖い話はお好きでしょうか。
私は怪談・心霊が大好きで、空いた時間があったらYoutubeで怪談を聞いているくらい大好きです。
今日も私のおすすめの怪談師・城谷歩(しろたにわたる)さんの怪談を紹介していきたいと思います!
第17夜 『秘密を破ると・・・』あらすじ
篠塚さんと言う50年配の男性が40年前に起きた体験談。
10歳くらいの頃、年に二度、親戚一同が東北の祖父母の家に集まる行事があった。
人数も結構多くて、子供だけでも15人そこらになる。
祖父母の家は別に裕福と言うわけではなかったが、とても大きくて古い家だった。
線香や畳の井草の匂いがする和室、板張りで長い廊下、離れたところにある夏でも冬でも寒く暗いトイレ。
どこの間もとても広かったが、特に広かったのは仏間だった。
20畳ほどの和室に桐ダンスが3つ置かれている。
床の間には掛け軸があり、違棚には日本人形やこけしなどが無造作に並べられている。
鴨居には御先祖様であろう、遺影が飾られていた。
その奥にとても大きな仏壇が置かれている。
いつも扉はいつも閉められており、ぺったんこになっている座布団が置かれていた。
夏休みのこと。
大人たちは夜中までお酒を飲みながら宴会をしているが、子どもたちは20時頃になるともう寝かされてしまうのだ。
一番年長の高校生くらいのお兄ちゃんを筆頭に布団が引かれている仏間まで歩いていく。
布団は、真ん中を頭にして外側に足が向くように2列になって敷き詰められていた。
最初こそみんなでワイワイ楽しくお話ししているが、年の小さな子たちからどんどん寝息を立てていった。
篠塚さんは仏壇の前に寝ていた。
頭をツンツンと突かれたので起きてみると、向かい側に寝ていた3歳年上のまさるくんだった。
「寝られる?」
「いや、寝られない。」
「じゃあ怖い話してやるよ!」
まさるくんが、学校で聞いた怖い話をし始めた。
最初こそ楽しくウンウンと聞いているが、徐々に眠くなってきてしまった。
ウツラウツラしながら聞いていると、まさるくんが怖がらせたいと思ったのかまた起こしてきた。
「なぁなぁ!じゃあ特別にとっておきを教えてやるよ」
「とっておき?」
「本当は絶対秘密だって母さんには言われてるんだけど。この家のこと。」
まさるくんが話しはじめようとした時。
「ぎぎ・・・ギィ・・・ガタンガタン」
仏壇が突然揺れ始めた。
外から叩かれていると言うより、内側から押されているような音だ。
怖くなって2人は各々布団をかぶった。
すると。
「ギィー・・・」と扉が開かれる音と共に「ドサッ」と何かが落ちる音がした。
「ずる・・・ずるずる・・・」
掛け布団の上を何かが這うような音がする。
落ちたものはズルズルとまさるくんの方へ向かっている。
そして、微かに布団がめくれる音がした。
「はい・・・はい・・・ううん。・・・はい」
まさるくんが誰かと話をしている声がする。
まさるくんは誰と話しているのだろう・・・何が落ちたんだろう・・・
そう思いながら気絶をするように意識がなくなった。
気づくともう朝で、布団にはまさるくんはいなかった。
慌ててまさるくんを探すと、まるで昨日のことがなかったかのように「おはよ〜」と挨拶をした。
まさるくんは遠くからきていると言う理由で、午前中に帰ってしまうと言うことでその後のことを聞けずにいた。
帰り際少しの隙を見つけて、「昨日誰と話してたの?」
と聞いてみたが、
「話してねぇよ。・・・アレ誰にも話ちゃいけなかったんだ・・・」
そう言って去っていった。
まさるくんの姿を見たのはそれが最後だった。
その年の冬、まさるくんが事故にあって亡くなってしまったのだという。
この死因には謎が多く隠されていた。

簡単にあらすじを紹介いたしました!
まだまだ続きかありますので、ぜひ下のYouTubeのリンクから動画をご覧ください!
城谷歩さんとは

名前 | 城谷 歩(しろたに わたる) |
誕生日 | 1980年2月16日(44歳)※1月現在 |
血液型 | B型 |
出身地 | 北海道小樽市 |
身長 | 169cm |
体重 | 65kg |
- 1995年、15歳で舞台演劇活動を開始。
- 1998年、清水友陽主宰の清水企画(現・劇団清水企画)に入団。
- 2000年、自身が主宰する劇団深想逢嘘(うたたね)を旗揚げし、脚本・演出・出演。
- 2004年、TEAM-NACSの佐藤重幸(現・戸次重幸)らとともに演劇ユニット「ロックメン」を結成し、7月に旗揚げ公演「アルプス」を行う。
- 2010年、劇団深想逢嘘の「虚苑(コエン)」が、日本演出者協会が主催する若手演出家コンクール(第9回・2009年度)の全国ベスト4に入選。
- 2011年、劇団深想逢嘘の無期限活動休止を発表。
- 2012年1月29日、怪談ライブバー・スリラーナイト札幌すすきの本店にて怪談語り手としてデビューし、同年7月には怪談師として新たに活動を開始する。
- 2014年5月、スリラーナイト六本木店がオープンするのに合わせて上京し、移籍。
- 2018年1月、スリラーナイト六本木店を退店し独立、フリーランスプロの怪談師として活動を開始する。同月にはオーディオブックの通販サイト「でじじ」にて「実説城谷怪談」を配信・CD定期リリーススタートし、6月に自身のYouTubeチャンネル「城谷の世界城谷怪談」を開設、定期配信をスタートさせる。
- 2020年、自身初の全国ツアー「全国行脚 邂逅」を全国12都市で公演。
- 2021年2月、株式会社サン・オフィスとエージェント契約を結んだことを発表。
- 2022年9月1日、株式会社センテナリアへ正規所属したことを発表。
- 2023年、自身の誕生日である2月16日に新たなYouTubeチャンネル「聞いてすぐ城谷節怪談」を、さらに4月6日には「城谷歩のパタパタちゃんねる」を開設し、動画投稿をスタートさせる。
まとめ

今回は城谷歩さんの怪談、「秘密を破ると・・・」についてお話しさせていただきました。
いつもながらに情景が浮かぶような細かい描写。
引き込まれること間違い無しです!
秘密を守るということの重要性がわかるお話しでした。
過去に起きた因縁から今も続いているのでしょうか・・・。
謎が深まるお話しでした。
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