私はこれまで様々な市販薬を試したり、病院に通い続けて20年間頭痛に悩んできました。
そんな中、病院で新たな予防薬『エムガルティ』をオススメされましたが、効果や金額面が気になり踏ん切りがつきませんでした。
しかし、頭痛のせいで横になっている事しかできず、家事や子供の世話に手がつけられない状況や、頭痛を心配して旅行の予定を立てられない状況を少しでも改善したい思いで、「エムガルティ」の投与を決心しました。
かかりつけの病院の先生からは、最低でも「3ヶ月」の継続を指示されたので5ヶ月継続しましたが、今はすごく頭痛が改善されました。
この記事では、頭痛が改善する喜びを一人でも多くの方に知っていただきたく、「エムガルティ」の投与経緯から5ヶ月間の軌跡をお伝えします。
片頭痛の予防薬『エムガルティ』について私が不安になった事も含めて記事にしていますので、是非最後まで読んでみてください。
この記事が頭痛に悩むあなたのお役に立てれば幸いです。
エムガルティとは
エムガルティホームページよりエムガルティの説明を紹介いたします。
片頭痛は、脳内に CGRP∗という物質が増え、脳の血管に作用して起こるといわれています。
エムガルティは、CGRPのはたらきをおさえ、片頭痛発作が起こるのをおさえると考えられています。
*カルシトニン遺伝子関連ペプチドの略
エムガルティ|https://www.emgality-patient.jp/effect
エムガルティの投与開始から5ヶ月間の効果・変化について
ここでは、私がエムガルティ投与を始めてから5ヶ月間の効果と変化をお伝えします。
私の通っている病院ではお腹のおへそ辺りに注射を打ちました。事前に説明がありますが投与当日はワンピースを着ていかないように注意しましょう。(病院によって打つ場所が違うと思うので、どこに打つか聞いておくといいです。)
ネットで調べると注射が痛いと言われているのを知り、インフルエンザの予防接種のように「腕に打てないのか?」と先生に確認しましたが、脂肪が多いのでお腹の方が痛くないと説明されたので、お腹に打つことに同意しました。
ちなみに、注射の針を刺した場所の内出血などはないので、注射を打った跡が残るなどを気にする必要は無かったです。
投与1ヶ月目
初めての投与は2回(連続で注射を打ちます)でしたが、次回の投与から1ヶ月に1回の投与で続けていくそうです。
注射針は細かったのですが、正直に普通に痛かったことを覚えています。注射が苦手なのでどのくらい痛いか投与直前は本当に怖かったです。今でも注射は痛いですが、頭痛が改善することがわかって我慢できる痛みになっています。
投与についての説明ですが、ちくっと刺してから液を入れ終わるのに5秒くらい?だと思います。この薬を入れている時が私は一番痛いと思います。
お腹の力を極力抜いて注射が終わるのをじっと待ちますが、新型コロナの予防注射のような筋肉注射ほどではないと思います。ちょっと痛い採血くらいです。
投与後に頭痛がすぐに改善するような体調変化はありませんでした。「本当に効くのか?」ちょっと疑う気持ちが芽生えたことを覚えています。
また、投与当日は注射を刺した周辺が痒くなり、少し筋肉痛のような引きつるような感じが残りますが、翌日には痒みもひきつりもおさまりました。
薬についてですが、今まで飲んでいたトリプタノールなどの予防薬はすぐにやめずに、少しずつ量を減らす治療となります。
投与の当日は病院から帰ってきてから頭痛があったので、片頭痛の頓服のスマトリプタンとドンペリドンを1錠ずつ飲みました。
普段頓服を飲むと徐々に痛みが引いていき、気づいたら元気だったことが多かったのですが、投与後は頭の中がジワジワして、よく薬が効いている感じがしました。頭の痛みも引きました。
まだ頭痛の頻度は高く、投与から1ヶ月が経つ頃には12錠もらっている頓服を飲み切りました。(ちょっと足らなくなるかもと思って、どうしても飲まないといけない時以外は我慢しています)
投与当日だけではなく、毎回頓服を飲むと頭の中がジワジワ効いている感じがあります。今までは頓服を飲んでも痛みが引かない日が何日かありましたが、「エムガルティ」投与後は1・2日に抑えられました。
投与2ヶ月目
投与の注射は、初回はおへそを挟んで左右両方のお腹に打ちましたが、2回目からは打つ場所をおへそを挟んで左右に分けて打つそうです。今回は右でした。痛みを思い出して憂鬱になりましたが、効果を信じて痛みに耐えました。
外出したり運転をすると毎回頭痛が起きていましたが、2回目の投与当日は痛くならなかったことを覚えています。
また、以前は必ず1週間に何日か頭痛があったのに、痛くなる週・痛くならない週がはっきりするようになった気がして少し改善されているのかな?と思いました。
そして、頭痛が始まっても頓服を飲むと脳がジワジワしてよく効いてる気がします。頓服は今回10錠。ピッタリ飲み切りました。
いつもは頭痛薬が切れて困っていたのに、薬が1ヶ月間分で足りたことにビックリましたし、3週間った頃1週間丸ごと頭痛が無かったときがあり感動しました。
投与3ヶ月目
今回も憂鬱になりましたが、効果を信じて痛みに耐えました。
良くなっていると思っていますが、2ヶ月目までの効果がすごく良く感じていたので、今回はそこまで大きな変化がなかったかのように感じました。
新学期や新年度で、仕事・私生活共に予定も多い4月でしたが、頭痛が増える事なく、今回も薬が1ヶ月間分で足りました。
変化がないように感じましたが、確実に良くなってきているのかもしれません。
投与4ヶ月目
4回目の投与をしました。注射は痛いですが、2ヶ月目で改善傾向にあることがわかっていたので、憂鬱な気持ちは無くなってきました。前回は注射をお腹のおへそ右に打ったので今回は左に打ちました。
ここで、大きな変化が起こります。なんと投与から1週間まるで違和感もなく頭痛にもならなかったのです!残念ながら完全に頭痛にならないということはなかったのですが、大きな改善でビックリしました。
3ヶ月目は投与から3週間目に頭痛がありましたが、頓服で痛みを抑えて耐えていました。この頃になると、頭痛のない日はあまり頭痛のことを考える日が少なくなりました。
頓服は10錠飲み切りました。今までは頓服が足りなくなる事を恐れて配分を考えて飲んでいましたが、配分を考えないで痛みを我慢せず頓服が飲めるようになってきました。もっと早く「エムガルティ」を投与すれば良かったと思いました。
投与5ヶ月目
5ヶ月の投与期間を経て、まず気持ちが大きく変化しました。たしかに注射は痛いのですが、効果が出ているのでむしろ投与の日が待ち遠しくなってきました。
投与5回目は劇的に体調が良くなりました。投与から2週間、多少頭の違和感はあるものの頭痛というほどの事でもなく、頓服を飲まなかったのです。
投与から3週間目に頭痛があり頓服を飲みましたが、1ヶ月で2回の服用です。5ヶ月目は初めて頓服が余りました。
エムガルティ投与に掛かる費用
エルガルティ投与開始からかかった費用は2つあります。
1、投与に掛かる費用
2、服用する薬代
投与に掛かる費用と診察代 | 金額 |
---|---|
1ヶ月目 | 26,270円 |
2ヶ月目 | 13,470円 |
3ヶ月目 | 13,460円 |
4ヶ月目 | 13,470円 |
5ヶ月目 | 14,140円 |
合計 | 80,810円 |
薬の費用 | 金額 |
---|---|
1ヶ月目 | 3,260円 |
2ヶ月目 | 2,650円 |
3ヶ月目 | 1,880円 |
4ヶ月目 | 2,180円 |
5ヶ月目 | 1,910円 |
合計 | 11,880円 |
- トリプタノール10mg
- バルプロ酸200mg
- スマトリプタン50mg
- ドンペリドン10mg
- SG顆粒1g
- 五苓散
- 抑肝散
*あくまでも私が服用している薬の価格になりますので、ご参考程度でお願いいたします。
5ヶ月間の体験レポート
私は5ヶ月間エムガルティを投与してきていますが、初めは注射が苦手な私に痛みは耐えられるのか、金額的にも高額なので3ヶ月間続けられるのか、金額と効果が見合うのか、不安でいっぱいでした。
実際に私の友人もエムガルティを投与して効果がなかったという話を聞いていたので、なかなか踏ん切りがつかなかったのです。
私がやってみようと決断したのは、今までの状況を改善したかったのと、夫の「やってみればいいじゃん」という一言や、病院の先生の「エムガルティが効いて、頭痛が引いた人も見てきている。効果はやってみなければわからないけど、この先何十年も薬を飲み続けるより、投与をした方が安く済むかもしれない。注射の痛みも、頭痛の痛みに比べたら一瞬で終わるから我慢ができる人の方が多い。」という言葉でした。
投与開始から5ヶ月経った今、私はひと月にかかる費用は15,000円くらいですが、治療をやって良かったと心から思っています。
この記事を読んで、エムガルティ治療を受けたいと思っていただいた方は、是非かかりつけの病院に相談してみてください。
一人でも多く頭痛から解放される人が増えるといいなと思います。
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